アラスカのモンスター・レインボー
オーパ!オーパ!開高健がキーナイ川でキングを釣り上げたのは、20年以上前の出来事である。 当時、アラスカは「サーモン イズ ベスト」だった。
釣りキチが、アメリカ本土や海外から、ラストフロンティアに大魚を求めて、はるばるやってくることはあったが、釣師のほとんどは、短い夏の間に冬の食料を確保するために、あるいは思いっきりアウトドアの遊びを楽しむために、サーモンを釣る地元民だった。
6月のキングに始まり、レッド、シルバーと秋の気配が押し寄せるまで、サーモンが遡上する川には釣り人が押し寄せる。 もちろんレギュレーションがしっかりしているので、釣っていい川、釣っていい時期、釣っていい匹数を守ってのことである。
そして・・・昨今、サーモン釣りは相変わらず盛んだが、その中で、華麗にロッドを振るフライマンの姿が目立つようになってきた。 食糧確保のためでなく、純粋にスポーツフィッシングを楽しむためである。
サーモンの遡上するところには、必ずレインボーやドリーバーデンがたむろする。 そしてサーモンのエッグをたらふく食べて、レインボーもどんどん成長する。
この魚体の大きさ、色の輝きは他では見ることのできない素晴らしさだ。
ただ、これだけのものは誰でも釣れる訳ではない。 やはり釣り人の腕とガイドの腕に左右される。 写真左のフライマンはAFFC会長の宇土康宣、写真右のBilly Coulliette(ビリー)は、キーナイ川ナンバーワンのガイドである。
興味がある人は、ALASKA TROUTFITTERS を覗いてみるといい。