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Hennessy Hammock社製ハンモック

ヘネシーハンモック社の蚊帳付きのユニークなハンモックです。2本のメインロープを3-6m離れた樹間に巻きつけ簡単に設営できます。 日中はチェアーとして座ったり、ハンモックとして昼寝したり、夜は蚊帳・フライシート付きテントとして蚊の襲撃や風雨に惑わされる事無くハンモック内部で安眠できます。 非対称形状ですのでハンモック内でほぼ真っ直ぐ体を伸ばして快適に寝る事が可能です。また木の無い場所でもトレッキングポールがあれば設営も可能です。 重量も1.2kgと軽量コンパクトですので、バックパックを背負って山岳渓流に釣りキャンプへ行くのにも最適です。

カラー
本体サイズ
収納サイズ
重量
負荷重量
付属品
: ハンターグリーン
: 254x122cm
: 18x25cm
: 1190g
: 113kg
: ハンモック本体、ウェビングストラップ(2本)、フライシート、スタッフバッグ

問い合わせ先は

# (株)エイアンドエフ


It's a tent, it's a chair, it's a hammock, and it's a super shelter!

Hennessy Hammock ブランドストーリー

"This is another of those rare, "well, it's about time; why didn't I think of that?
 masterpieces of functional design..."

Don McLean, Soldier of Fortune Magazine


トムさんのお話…

テント無しのキャンプ-より快適で、自由で、どんなテントよりさらに軽量に…Hennessy Hammock(ヘネシーハンモック)は、カナダはウェストコースト沖合のガリアノ島に住む工業デザイナー、トム・ヘネシーによって発明されました。

■ きっかけ

わずか16歳にして、私はワシントンD.C.郊外からアパラチアン山脈にかけての200マイル(約320km)に及ぶウィークエンドバイクトリップを成し遂げました。その時、最小限の食料と水、薄手の寝袋と第二次世界大戦のアメリカ軍放出品のジャングルハンモックを持っていきました。 この古い道具は、小さく丸められ、最小限の重さで、ポールも杭も必要なく、軽量に早く移動したい旅にはうってつけでしたので大のお気に入りでした。
 後に大学生の頃、そのハンモックを友人に貸し、以後そのハンモックは私の手元に戻ってくることはありませんでした。行く年月が過ぎでも、私はまだあの小さなハンモックを忘れることが出来ず、遂にある冬休み、記憶を頼りに、あの古いアーミーハンモックを複製することを決意しました。
 当時カナダのバンクーバーに住んでいた私は、早速、裁縫道具一式を買い込み私が10歳のころ裁縫を教えてくれた母を訪ねフロリダに飛びました。そこには、まだ1949年当時のオリジナルミシンが大事に保管され、しかもそのミシンは、まだまだ現役として母の役にたっていました。

■ プロジェクト始動

そのハンモックの複製は、完成するのに一日とかかりませんでした。その最中に、裁断や刺繍の経験があったおかげで、アーミーハンモックの欠点を克服する方法が見え始めてきました。
 新たな試作品は、閉塞感をなくす為にさらに広々とした内部にする必要が有りました。まず、長方形の形状の床で寝たり背中を丸めることなく一休みできたりするようにより広くする必要があったのです。空気循環を向上させるためにネットを多めにする必要もありました。 天気の良い日には、取り外してオープンな状態にし開放感を出せ、かつ夜間や悪天候時には調整ができ寒さや風雨から室内を保護できるように閉じることの出来るフライシートに改良する必要もありました。こうして試作品第一号ができたのです。
 それからの五年以上、エバーグレイズ(フロリダ半島最南端地域)、コスタリカやメキシコなのでの冒険にために50種以上もの違った試作品を作りました。
 長方形のアーミースタイルの形状は、特徴あるダイヤモンド形状に進化しました。直接ハンモック素材をサスペンド・ロープに取り付けることによってさらに内部のスペースを作り出す為に、各コーナーにあったコード類の部品は取り除きました。 ネットやレインフライをサポートするためにハンモック内部にリッジラインを作りましたが、それ以上にこのリッジラインは、毎回ハンモックをセットアップする毎に全く同じカーブを描くようにする役目があったのです。 そしてもっともユニークな特徴は、サイドジッパーを除去しハンモックの底部にジッパーなしの出入り口を取り付けたことです。この出入り口は、底から中に入り足を持ち上げた際にその人の自重によって反応し自動的にパタンと閉じる構造になっています。 最後に入り口部の縫い目を覆い、タイトにする為の特殊なヒダが出入り口部に取り付けられました。
 こうした改良は1998の秋までに完了しました。これ以上シンプルかつデザイン的に向上できる他の特徴を足したり引いたりすることができなかったからです。テントの無いキャンプは、それが可能なだけでなくおもしろい程に快適でした!
 お気に入りのアーミーハンモックに代わり、とうとう自分が満足できるハンモックをこうして再び手に入れることが出来たのです!

■ いざ、市場へ

気付いたら多くの試作品が埋もれていました。その内、何とか、私の考案したこのユニーク且つ実用的なハンモックをいろいろな人に使ってもらいたいという考えが浮かび始めたのです。 最初に、私はこの製品をカナディアン・コープとアメリカン・コープ(共に生協の様な店)に対してデモンストレーションをし、両社ともヘネシー・ハンモックを取り扱うことを熱狂的に決定してくれました。 すぐに独立系アウトドア小売業者も、この製品の持つ市場価値を見出してくれました。こうして1999年5月、ヘネシー・ハンモックは、市場に産声をあげたのです。
 発売以来、市場の需要に追いつく事が私たちの大きな挑戦となっています。今後もその要望に応えるべくさらに生産性を向上させていく次第です。
 2001年、小売業者、カタログ通販業者、卸業者さんからの圧倒的なご興味をいただき、ソルトレイクシティーで開催されるアウトドア・リテイラーショーに出展させていただきました。 その翌週ドイツで開催されたアウトドアショーにも出展しました。ヨーロッパ人はより控えめでしたが、7カ国のディストリビューターを得て帰国の途に付くことが出来ました。私たちはカナダとアメリカで特許を取得しており、国際特許も申請中です。
 世界中のディストリビューターさんにお会いできるのを楽しみにしております。

Tom Hennessy/トム・ヘネシー

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木々とテーブルさえあれば、いつでもどこでも私のプロトタイプ製作スタジオに早代わりします! By T.H.

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フロリダ州エバーグレイズ国立公園キャンプグランドに特設されたトムのプロトタイプ開発現場の絵。
私は、毎日、この試作品製作工房にて、日中はハンモックのプロトタイプを切り縫いし、その夜にテストするのです。
そして、朝が来て目覚めた時には、すでに別の改善点を見出し、日中どう改良するかアイデアが閃くわけなのです。
こうして、日中は再びその夜の新型モデルへ向けての試行錯誤をまた始めるのです。
この作業は、一回に付き2週間続きます。このプロジェクト全工程を終了するまでの6年間に50タイプ以上もの試作品を製作しました。

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現在のシアトルでの量産風景

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我々の努力とアイデアの結晶です。


NEW ZEALAND DESIGN STUDIO便り…2003/4 冬

みなさん こんにちは!

もっとデザイン開発に集中できる静寂な場所を遂に見つけました。ここ数年、色々な方々からヘネシーハンモックを改善する貴重な意見を頂いていました。 実を言うと、その間、8つのモデルを供給すべく従業員の皆を働かせ続けるというプレッシャーが、私個人の時間を奪い、新しいアイデアを試す為に一日2、3時間以上、もしくは一度に2、3日以上時間を費やすことが出来ずにいました。 また、日照時間が短く、寒く、湿気が多く、日光が弱いカナダの冬期は、デザインの集中への妨げになっていることにも気付きました。
 そして、その解決策を見つけたのです!燦々と輝く太陽は、地球の裏側に隠れているだけではないか! そう気付いた私は、早速飛行機に飛び乗り遥かニュージーランドへ。そこで求めていた夏を見つけたのです。 デザインするには、ふた夏の方がひと夏よりいい!と決め、クイーンズタウン郊外のエソルという町に小さなキャビンを購入し、デザイン工房を作って今まであふれそうになっていたアイデアを出来る限り試作品に注ぎ始めました。 出来れば私が北半球に戻る2月末までにヘネシーハンモックの用途をより広くし、より快適にしてくれる2,3の新しいアイデアをフィールドテストできる状態に持って行きたいと日々がんばっている次第です。

それでは、また。

トム

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