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名品 ブレットン 郡上竿 スピア フライ・ボックス、フライ・ブック
郡上竿
(1)福手福雄作の典型的な鮎の友竿、アマゴ竿、(2)福手福雄作の特注の3.6m、3.9mのテンカラ竿です。
郡上竿は、かつて長良川が水量豊富で圧しの強い川だったころ、職漁師が激流からアマゴや尺もあるような大鮎を抜けるように工夫された竿です。元々は、伊豆狩野川筋の職漁師・山下福太郎が持ち込んだ三〜四本継ぎで手元から三番までの差し込みにブリキを巻いた伊豆式の継ぎ竿を福手俵治、安田幸太郎の二人によって改良したものでです。
(1)郡上友竿、郡上アマゴ竿(福手福雄作の典型的な鮎の友竿、アマゴ竿)
鮎の友竿、アマゴ竿は5本継ぎが基本で、穂先と穂持ちは並継ぎですが、その他は管継ぎといって薄い真鍮の管のフェルールで継ぎます。ブリキを真鍮にしたのは安田幸太郎、雌側の真鍮の管の縁を折り返し、中央部分を二重にして強化したのは福手俵治であって、二人の改良なしでは今の郡上竿は存在しなかったはずです。

穂先は地元で取れる川竹を使用していると言っていました。非常に粘りがあり軟らかな竹です。穂持ちに比べ非常に短いのも特徴です。その他は矢竹、マダケが使用されています。魚が掛かると竿全体でためが利くように設計されており、合わせた瞬間は軟らかな穂先がショックを吸収してくれるので、一見ごつそうに見える竿ですが細糸で大物が抜ける竿に仕上がっています。また、手元を除けば、節は抜かないので強度はありますがその分目方は重くなります。やはり、漁師向けの竿でしょうか?

福手福雄さんは、福手俵治さんのご子息であって二代目福作を受け継いでいます。現在、郡上竿の伝統を守っているのは福手福雄さん一人になってしまいました。

福手福雄さんは自分でも釣りをなさり、新しいことにも興味を持つお方で、現在郡上フライ・ロッドの製作にも強力していただいています。フライ・ロッドの場合はキャスティングを重視したものではなく、郡上竿の特徴を生かし、細いティペットを使用しても魚にダメージを与えない竿を目指しています。
(2)郡上びく、郡上テンカラ竿(福手福雄作の特注の3.6m、3.9mのテンカラ竿)
テンカラ竿の方は、4本継ぎが基本です。やはり穂先は非常に短いので4本継ぎといっても3本継ぎのようなものです。テンカラ竿は質の良い2年ものの矢竹が使われます。40cmくらいのニジマスであっても余裕で取り込めるパワーがあります。

写真の上側のものは、竿全体を細く軟調子に仕上げて貰うために、管継ぎではなく差込式に変更してあります。管継ぎはフェルール部分に遊びが出ると弱いもので、テンカラのように振込みの多い釣りでは伝統的な管継ぎよりは差込式の方が優れているような気がします。

写真の下側のものは、遊び心で携帯に便利なように5本継ぎにしてもらったものです。やはり継ぎ数が多くなると、テーパーもきつくなり穂先を川竹にするとバットが太く、全体的に重くなってしまいます。そこで穂先を削り穂とし、その先端にカーボン(ソリッド)を継いでもらいました。かなり穂先が細くなったので、打ち込んでいくような釣りには向かず、フライ・フィッシングのようなフライを流す釣りに向いています。

(東京支部:JFCC・鈴木 伸一)
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